三笠書房 (2002/01)
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著者の本を読んだことがない方には、入門書として…。(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)
●今日はおなじみの上智大学教授の渡部昇一さんです。本の題名からは
成功哲学本かな?と思いましたが、内容は「日本の世の中を見る」と
いうようなエッセイでした。
・アメリカの制度は、無能な指揮官はどんどんすげ替え、新しい発明は
どんどん採用するという、いたく単純なものだ。これに対して日本は
どうだったかと言うと、無能で何も出来ない指揮官でも、首を切った
のでは恥をかかすことになるといって、無理して最後まで使ってしま
った。(p79)
●渡部昇一さんの本は、日本の誇りを取り戻せ!といった論調が多く、
個人的には好きなものです。
・植民地になってしまった国の特徴は、国民に国のためなら命を捧げる
といった強い意志、国に対する誇りがない場合がほとんどなのである。
(p77)
●ただ、渡部昇一さんは、官僚制度はお嫌いなようですが、自分も大学教授
という競争のない世界の住人ではちょっと説得力がないかな、と思いました。
・何の競争もなく、何の危機感もないところに、本当の能力を発揮する
人が生まれるはずがない。エリートコースに乗った人たちが増えれば
増えるほど、組織は停滞してしまうのである。(p136)
●本全体では、「はじめに」が一番まとまっていました。
・人生でいちばん大事なことは何か、一つあげよと問われたら、私は躊躇
なく「できない(やらない)理由を探すな」、と言いたい。(p7)
●出版社の担当者が売れそうな名前を取って付けたよう本ですが、内容的
まずまずまとまっていると思います。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・当時はすでに落ちぶれ果てていたとはいえ、武士は武士だから、辱めら
れれば相手を殺して自分は腹を切るという覚悟はちゃんと出来ていた。
これはやはり外国人の目にはすさまじいものに映ったと思う。(p63)
・アメリカなどでは指揮官が歴史に残るぐらいの大戦績をあげると、そ
の功に報いるため、一時帰国させて休暇を与えたりする。家族と共に
過ごして、ゆっくりと鋭気を養いなさいというわけだ。そしてその間、
新しい指揮官が部隊を指揮して腕が試されることになるのだが、日本
は絶対にそのようなことはやらなかった。(p131)
「自分の壁を破る人破れない人」渡部昇一、三笠書房(2002/01)¥560
(評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です。)
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