「調理場という戦場」斉須政雄

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)
(評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう。)95点


●斉須さんに惚れてしまいました。
 「なりたい自分になって帰ってきてやるから」という覚悟だけでフランスにわたり、
 言葉は通じない、シャワーがない、寝る時間がない状態から力を蓄えていきます。


●フランスの修行時代を読んでいると、
 その場に自分が立っているようで一緒に涙を流したりしました。

 山のような仕事を目の前に、言葉も伝わらない。フランス人で手を抜くヤツもいる。
 でも、それで人は成長していくのです。


●コート・ドールと言えば、三田にある日本を代表するフレンチのレストランです。
 大学時代にはとても行けなかったけれど、今なら行ける。
 東京に行くときは、ここで食べると決めました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・みんないい子になっていて、「それは違うよ!」とも言えないような職場では、
 淀んだ空気が温存されてしまう。隣にいる人が何を考えているかもわからない。(p79)


・限界以上の仕事を続けていく生活が10年20年続いたら、どうなるだろうか?
 その成果だけが楽しみだった。
 苦しいけれど、実際にフランスの調理場で働いてみると、
 一回目よりも二回目のほうが仕事がはかどる。
 二回目よりは三回目のほうがよくできる。・・・
 そして「毎日やっている習慣を、他人はその人の人格として認めてくれる」
 という法則のようなものを、ぼくは、ずっとあとになって知ることになりました。(p37)


・今のお店でも、ぼくはお掃除を第一にしていますね。
 掃除ができない人は、何もできないと思います。(p95)


・いいものを持っているなという人に会うと、才能だけを先に出して急ぐことはないんだよ、
 と言ってやりたいような気持ちになります。
 それよりも、生き残ってほしい。
 毎日研鑽しないと技術は育たないし、リングから去ってしまえば、
 もうこちらには戻ってこれないのだから。(p207)


・そこを切っても裏表なく人に接する人はすばらしい。
 まわりの誰もが「あ、この子は何でも嫌がらずにやるな」と、
 憎からず思うでしょう?そう思ってもらったら、
 もう成功の切符を手にしたようなものです。(p258)


調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)
斉須 政雄
幻冬舎
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おすすめ度の平均: 4.5
5 読みやすいです。
4 一生懸命やってる人ほど、熱くて染みる言葉が満載!

(評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう。)95点


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このページは、本のソムリエが2004年5月31日 15:45に書いたブログ記事です。

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