「駕籠に乗る人担ぐ人」早坂茂三、集英社

駕篭に乗る人担ぐ人―自民党裏面史に学ぶ (集英社文庫)
(評価:★★★買うべし)73点


●角栄は毎日、夜中の十二時から午前三時まで起きていたそうです。何をしていたのか。なんと「国会便覧」と地図を片手に、議員、秘書、役人などの略歴、選挙区などを勉強していたというのです。


●すべての国会議員の勤続年数、選挙区、年齢まで空で言えるのです。これなら、相手の考えていることが手にとるように分かるし、あなたのことは全て知っていますよとビックリさせることも簡単なはずです。


●さらに私が泣いたのは、後援会の団体が来ると、お婆さんにフルネームで話し掛けることです。「おい、○○トメさん、オヤジはまだ、抱いてくれるか」こんなことが何十回もあったというのです。


●田中角栄は、“人の心を知っている”コンピュータ付きブルドーザだったのです。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・人脈を作るには、日常不断の細心な気配りが要る。約束したら実行する。できないことは引き受けない。ウソをつかない。人の好き嫌いをしない。他人の悪口を言わない。・・・欠点に目をつむり、長所を引き出し、自分に役立てる。年寄り、目上の人を立て、仲間に先をゆずり、下の者にいばらない。面倒な仕事は率先して引き受け、他人の見えないところで汗を流し、・・・。


・誰に対しても、腰骨を直角に折り曲げて、おじぎをしろ。(角栄)


・すぐれた指導者は、人間を好き嫌いしない。能力を見分けて、要所、要所に配置する。進むべき方向を明確に示し、後は裁量に任せる。信賞必罰。緩急自在に部下を使う。肝心なのは、大事を任せられる人を見つけることだ。


・人間とは何か、社会とは何か。学ぶべきは、その二つだ。


駕篭に乗る人担ぐ人―自民党裏面史に学ぶ (集英社文庫)
早坂 茂三
集英社
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(評価:★★★買うべし)73点


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