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「石橋を叩けば渡れない。」西堀栄三郎

2003/09/18公開 更新
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石橋を叩けば渡れない

【私の評価】★★★★☆(85点)


とにかく、強い願いを持ちつづけていれば、降ってわいたようにチャンスがやってくるものです。そのとき、取越し苦労などしないで、躊躇なく勇敢に実行を決心することです。


●今日の名言は、次のような
 私の経験を思い出させてくれました。


 もう十年近くも前になりますが、
 私が会社に入って間もないころのことです。


 会社の上司との対話で
 「次はどこにいってみたいんだね」
 と質問されました。


●会社に入ったばかりでそう聞かれても、
 さてどう答えたものか、と思いましたが、
 ふとある考えが浮かび、
 そのまま話してしまいました。


「ニューヨーク事務所に行ってみたいです」


 そのときは、「現場からニューヨークはないよ」と
 一蹴されましたが、海外旅行に興味のある私は
 英語の勉強は細々と続けていました。


●そして、2,3年して本社に
 転勤してしばらくたった頃です。


 突然、上司からニューヨーク事務所に
 半年行ってみないか
 という話が舞い込みました。


 上司は、ニューヨーク事務所に行きたいという
 現場での要望も知っているようでしたし、
 英語が少々できることも
 選抜の理由だったようです。


●そのときは自分がニューヨークに
 行けることになったのが不思議でしたが、
 今、振り返ると弱い願いであっても
「ニューヨーク事務所に行きたい」という思いが、
 上司へのPRとなり、英語の勉強を続ける
 原動力になったのは間違いありません。


心が変われば,行動が変わる
行動が変われば,習慣が変わる
習慣が変われば,人格が変わる
人格が変われば,運命が変わる

星稜高等学校 野球部監督 山下 智茂


●これは、ヤンキースの松井が
 座右の銘として紹介していた言葉ですが、
 言葉にしてみるときわめて簡単で
 当たり前のことのように思われます。


 しかし、このしごく簡単、当たり前のことが
 きっと人生を左右するものではないでしょうか。


●この本で私が共感したところは次のとおりです。


・新しいことをやるということは、すべてが、探検的精神です。


・若いころの夢はいつか実現する


・いつかチャンスがあったら南極へ行ってみたいなあ、という気持ちを持ったわけです。こうした志というか、願いというか、夢というか、そういうものをもっていると、いつか現実の道が開けてきます。


・人間は経験をつむために生まれて来たんや


・物事には、最初というものが必ずいっぺんはあります。その最初をやらなかったら、二度目はないのです。最初のないものというのはない、だから、それを私たちはやろうと考えているのです。


・決心すれば方法はでてくる


・創意工夫ふるためには - まず第一に「こんなことができないのか」と思わなければだめです。・・・第二に、絶対にあきらめたらいかん。何とかなる、何とかしてやるぞ、と思うことです。


・個性は変えられないが、変えられるものがある。それは何かというと能力です。


・統率するということは教育ということと同意語である。教育ということは、さらに暗示ということと同意語である。


●この本の著者である西堀栄三郎さんは、
 はじめての南極越冬隊長として、
 周囲の人が不可能と主張する
 南極越冬を成功させました。


 著者のキップのいいチャレンジ精神が
 伝わってくる一冊です。


石橋を叩けば渡れない
西堀 栄三郎
生産性出版
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おすすめ度の平均: 5.0
5 生きる力と勇気を与えてくれる数少ない名著
4 するめの味がする本
5 新しいことを始める事とは
5 何かに悩んだとき・壁にぶつかったとき読んでください。
5 誰が読んでも必ず得るところがある

【私の評価】★★★★☆(85点)

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