「そうだったのか! 日本現代史」池上彰

【私の評価】★★★★☆（85点）

要約と感想レビュー

歴史を軽視すると、歴史に罰せられるのです。

●２０世紀を振り返ると、
　本当に人間がやったのかと思えるような
　殺戮と過ちが満ちている。

　人は歴史に学ぶ知恵を持っているから
　同じ間違いを犯すことはないだろうと
　人は考えるかもしれない。

　しかし、人は逆に人だから
　同じ過ちを犯してしまうということもまた
　事実なのである。

●人が歴史に学ぶことに限界があるのは
　明らかだが、それでも歴史を学ばなくては
　ならないのでしょう。

　それは学ばないより学んだほうが
　より良い未来を作れる可能性が
　あるからです。

　そのためにもまず自分から
　歴史を学ぼうと思うし、
　読者の皆さんと一緒に
　一日一冊読んでいきたいものです。

この本で私が共感した名言

・1993年3月6日、自民党の金丸信前副総裁が東京地方検察庁特捜部に所得税法違反の疑いで逮捕され、・・・事務所からは、無記名の債権や金の延べ棒など総額36億円分もの隠し財産が見つかりました（ｐ8）

・1952年（昭和27年）1月、マッカーサー・ラインより日本寄りの水域に「平和線」を設定し、韓国の領だと宣言したのです。これを日本では「李ライン」と呼びました・・・韓国軍から銃撃されて死亡する漁船員も出るほどで、1965年（昭和40年）までに韓国に拿捕された日本人漁民の数は、3929人にのびりました。（ｐ101）

・「総括」の名のもとに、ひとり、またひとりとリンチを受けて殺されていったのです。・・・連合赤軍のリーダーは、赤軍派の森恒夫と「京浜安保共闘」の永田洋子の二人で、二人の言葉は絶対でした（ｐ186）

【私の評価】★★★★☆（85点）

著者経歴

　池上　彰（いけがみ　あきら）・・・1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学卒業後、NHKに記者として入局。事件、事故、災害、消費者問題、教育問題等を取材。2005年に独立。名城大学教授、東京工業大学特命教授。

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